日本小児麻酔学会第28回大会 参加報告

 10月7-8日に福井で開催された小児麻酔学会へ参加してきました。
当院からは、小児麻酔科 教授 岩﨑先生が座長を務められ、金澤先生がランチ
ョンセミナーで「小児麻酔における近位赤外線組織酸素飽和度測定を用いた循
環管理」というタイトルで、NIRSと循環動態の関係についてレビューするとと
もに、今後のNIRSというモニタリングの方向性について講演されました。
 またポスターでは、吉田先生が「食道閉鎖根治術後の食道右上葉肺瘻に対し
て2本のForgaty catheterで分離肺換気を行った一例」について、症例報告を行
いました。珍しい症例報告に多くのオーディエンスが集まり、活発な議論で盛
り上がりました。
 私も、「全身麻酔下小児心臓カテーテルにおける低血圧発生率:レミマゾラ
ムとセボフルランの後方視的比較検討」というタイトルで、初めて優秀演題の
セッションで発表させて頂きました。残念ながら、最優秀演題賞を取ることは
叶いませんでしたが、非常によい経験となりました。
 夜は、まだ蟹のシーズンではありませんでしたが、福井のおいしい日本酒と
魚に舌鼓を打つとともに、恐竜の発掘・研究で有名な福井ならではの街の雰囲
気も楽しむことができて、とても充実した学会となりました。

清水 達彦