麻酔・集中治療セミナー2024in直島 参加者体験記

松山赤十字病院 臨床研修センター
2年目研修医 升 瞳碧 先生

2024年8月24日・25日に麻酔・集中治療セミナーin直島に参加させていただきました。アートの島として知られる直島で麻酔と集中治療の講義やハンズオンセミナー、特別講演など充実した2日間を過ごす事が出来ました。

 岡山大学を出発し直島に到着した時、瀬戸内海の青い海と豊かな緑にまるで別世界にいるような感覚になりました。と同時に直島の環境は心身をリラックスさせ2日間の学習効率を高めてくれると感じました。

 1日目午前中の講義では、循環や気道確保など基礎的な医学知識を分かりやすく説明していただきました。午後のケースシナリオでは、講義の内容を実践的にアウトプットする事で、知識の定着を図ることが出来ました。特別講師の先生方のお話も大変興味深くありました。ランチョンセミナーでの川越先生のご講演は同じ女性医師としてキャリアに対する新たな視点をご提供いただきました。夕食後の木下先生のご講演では興味や楽しさを追求し続ける事の重要さや医師としてのキャリアの選択肢の広さを教えていただきました。セミナーの途中、自由時間があり各自で直島を観光し満喫する事ができました。天候にも恵まれ、島を満喫する事ができました。オンオフがしっかりした麻酔科ならではのセミナースケジュールで学習にも遊びにも力が入りました。

 2日目は森松教授のジャーナルクラブから1日が始まりました。ストレス潰瘍についての論文を用いて、論文の基本的な読み方や日本と海外の医療制度の違いからEvidence-Based Medicineなど幅広い知識をご教授いただきました。その後、ハンズオンセミナーが行われました。血管穿刺や気道確保を実際の器具やシミュレーターを用いて指導いただく機会は大変貴重でした。教科書に載っていないような手技のコツを教えていただけたり、実際の状況を想定しながらの手技は緊張感がありながらも充実した時間を過ごす事ができました。

 2日間のセミナーを通して、麻酔や集中治療について深く学び大変有意義な時間を過ごすことができました。今回の学びを今後の成長に繋げていきたいと思います。

 最後に、素晴らしいセミナーを開催してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。