集中治療部 ICU
年間約1,800例の
豊富な症例数
岡山大学病院集中治療部は、1971年に日本の中では先駆け的に、独立した機能を持った集中治療室として発足しました。現在、麻酔科蘇生科が運営する集中治療室は2病棟に渡り、合計22床(加えて先天性心疾患患者対象のCCU 8床など)あります。
症例数は年間約1800例で、多種多様な術後症例(肺・肝・腎移植術後、食道外科、心臓血管外科、頭頚部外科などの高度侵襲手術後、その他重篤な合併症ありの術後)が入室し、それぞれの症例において専門的な周術期管理を行っています。また院内外の重症患者にも対応しており、敗血症、心不全、呼吸不全、肝不全、腎不全、血液疾患、神経疾患など集中治療が必要な症例が各科よりコンサルトされてきます。さらに、成人のみならず小児症例も多いのが特徴です。
岡山大学 ICU3つの使命
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1
24時間あらゆる症例に
対応するICU - 2 科・職種を超えた チーム医療
- 3 集中治療専門医の育成
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24時間あらゆる症例に、
対応するICU
それぞれのICUに専従する医師を置き、いわゆるclosed ICUとして運営しています。専従医は2週間交代での週番制で一貫性のある治療方針のもと、主科主治医と情報の共有を行い、患者さんの全身管理はICU専従医が責任をもって行います。必要時には他科専門科にコンサルトし、各診療科と連携した診療を行います。また治療介入として、人工呼吸・腎代替療法・血漿交換・ECMOなどが24時間365日行える体制が整っています。
2 科・職種を超えた チーム医療
当院ICUでは医師、看護師だけではなく、臨床工学技士や薬剤師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士が積極的に診療に参加しており、専門的な視点から患者さんの予後改善に貢献しています。また多職種合同のカンファレンスを実施し、短期・中期・長期の目標設定や方針を決定します。
3 若手医師の育成
ICU専従医の多くは海外留学を経験しており、世界に通用する臨床および研究を学ぶことができる稀有な施設の1つです。また術中管理で培った麻酔科医ならではの繊細かつ全身を意識した患者管理を多種多様な症例において学ぶことができます。集中治療専門医取得に必要な専従歴だけではなく、十分な知識と経験を習得することができ、多くの集中治療専門医を育成しています。