教室紹介 Department
Introduction ごあいさつ
2023年に、岡山大学麻酔科蘇生科は開講58年を迎えます。森松は2013年の教授就任より10年を迎え、次の10年に向かいます。この時期にホームページを一新し、新しい教室の顔を作ろうと思い立ちました。今後10年の教室の顔として広めていければと思います。
現在日本の麻酔科を取り巻く環境は大きく変化しております。特定行為看護師、周術期関連の加算、医師働き方改革に対する対応など、麻酔科を取り巻く問題は山積みです。関連学会のなかでも、集中治療は診療科としての登録を認められ、今後独立診療科としての機運はますます高まるものと思います。救急やペインクリニックも含めて環境の変化は加速していくものと思われます。
我々岡山大学麻酔科蘇生科は日本の麻酔、集中治療、ペインクリニックを牽引していく存在であるべきと考えています。先輩方のご努力により、岡山大学麻酔科蘇生科は日本中で認められた存在です。この立場を保ちつつ、新しいことにもチャレンジして行く所存です。まずは我々であらゆることにチャレンジし、評価し、その結果を日本、世界へ発信していくことが我々の仕事と考えています。日本における大学の立場は大きく変化し、今後の少子高齢化社会では、大学は縮小せざるを得ない運命と思います。しかしながら、我々には我々にしかできない仕事があり、その勤めを果たすことが、国立大学病院の使命と思います。
我々岡山大学麻酔科蘇生科には400名を超える医局員と、50を超える関連病院があります。一つ一つの施設は小さくても、全体で規模感は強大です。昨年度のプログラム総症例数は130000例を超えます。欧米や中国などでは同規模の病院やグループもありますが、決して世界に対しても引けをとらない規模です。また岡山大学麻酔科蘇生科の特徴として、原則岡山大学の職員となる条件は1.麻酔科専門医であること、2.麻酔科以外の専門医であること(集中治療、ペインクリニック、心臓麻酔など)、3.学位(医学博士など)を取得していること、4.留学経験があることの4つです。現在岡山大学に所属している麻酔科職員のうち10名以上はこの条件を満たしております。数名のスーパースターだけではなく、普通にスターがいる環境は日本ではあまり例を見ないことと思います。
このような岡山大学の卓越性を利用しながら、我々の使命を全うし、困難な環境にも立ち向かっていきたいと思います。
2023年を迎えて、岡山大学麻酔科蘇生科は開講58年を迎えます。森松は2013年の教授就任より10年を迎え、次の10年に向かいます。この時期にホームページを一新し、新しい教室の顔を作ろうと思い立ちました。今後10年の教室の顔として広めていければと思います。
現在日本の麻酔科を取り巻く環境は大きく変化しております。特定行為看護師、周術期関連の加算、医師働き方改革に対する対応など、麻酔科を取り巻く問題は山積みです。関連学会のなかでも、集中治療は診療科としての登録を認められ、今後独立診療科としての機運はますます高まるものと思います。救急やペインクリニックも含めて環境の変化は加速していくものと思われます。
我々岡山大学麻酔科蘇生科は日本の麻酔、集中治療、ペインクリニックを牽引していく存在であるべきと考えています。先輩方のご努力により、岡山大学麻酔科蘇生科は日本中で認められた存在です。この立場を保ちつつ、新しいことにもチャレンジして行く所存です。まずは我々であらゆることにチャレンジし、評価し、その結果を日本、世界へ発信していくことが我々の仕事と考えています。日本における大学の立場は大きく変化し、今後の少子高齢化社会では、大学は縮小せざるを得ない運命と思います。しかしながら、我々には我々にしかできない仕事があり、その勤めを果たすことが、国立大学病院の使命と思います。
我々岡山大学麻酔科蘇生科には400名を超える医局員と、50を超える関連病院があります。一つ一つの施設は小さくても、全体で規模感は強大です。昨年度のプログラム総症例数は130000例を超えます。欧米や中国などでは同規模の病院やグループもありますが、決して世界に対しても引けをとらない規模です。また岡山大学麻酔科蘇生科の特徴として、原則岡山大学の職員となる条件は1.麻酔科専門医であること、2.麻酔科以外の専門医であること(集中治療、ペインクリニック、心臓麻酔など)、3.学位(医学博士など)を取得していること、4.留学経験があることの4つです。現在岡山大学に所属している麻酔科職員のうち10名以上はこの条件を満たしております。数名のスーパースターだけではなく、普通にスターがいる環境は日本ではあまり例を見ないことと思います。
このような岡山大学の卓越性を利用しながら、我々の使命を全うし、困難な環境にも立ち向かっていきたいと思います。
教授森松 博史 Hiroshi Morimatsu
岡山大学 麻酔・蘇生学教室5つの基本理念
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1.臨床、教育、研究を行うこと。
やはり医師としての仕事にはこの3つが必要であると考えています。医師として成長を続けていくためには教育、研究も必ず必要なことです。この3つを両立してこそ、真の一人前の麻酔科医といえると思っています。
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2.患者を第一優先とすること。
医師の仕事はまず患者を助けること。これがおろそかになってはいけません。まずは患者、そして看護師や他科医師といった周りの人のことを考えられるのが良い麻酔科医と考えます。教育・研究におきましてもまず患者を第一優先とすることを原則としていきます。
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3.正当な専門医を育てること。
我々岡山大学麻酔科蘇生科は日本を代表する麻酔科です。我々こそが正当な麻酔専門医の育成に力を注ぐべきであると考えています。近年の麻酔科医のなかには、お金儲けを優先し、定職に就かないものもいると聞きます。我々は組織や地域に貢献できる正当な専門医を育てていくことを目指します。そしてこのような専門医を育てていくことが我々自身の発展にもつながっていくと信じています。
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4.周りからの尊敬と信頼に
価すること。麻酔科医たるもの患者や看護師、他科医師から尊敬され信頼される存在でなくてはなりません。これは後輩たちから尊敬・信頼される上司ということにもつながります。中央診療科として多くの診療科と関わっていく麻酔科であればこそ、誰からも愛される存在である必要があります。
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5.岡山大学を世界的権威と
すること。私の目標は日本にとどまらず、世界の中でも、日本の麻酔科には岡山大学ありと知らしめることです。そのためには絶えず改善(Improvement)と革新(Innovation)が必要です。変化を恐れず、良いことはどんどんと取り入れて行きたいと思います。
History 沿革
- 1965年
- 岡山大学医学部麻酔学講座として開講
(初代主任教授 小坂二度見) - 1966年
- 岡山大学医学部附属病院に麻酔科を新設
- 1971年
- 岡山大学医学部附属病院に集中治療部を新設
- 1973年
- 第20回日本麻酔学会総会を主催
- 1977年
- 岡山大学医学部附属病院に麻酔科病床を開設
- 1978年
- 第12回日本ペインクリニック学会総会を主催
- 1981年
- 第1回日本臨床麻酔学会総会を主催
- 1982年
- 岡山大学医学部附属病院に
大型高気圧治療タンクを設置 - 1983年
- 第10回日本集中治療学会総会を主催
- 1984年
- 岡山大学医学部附属病院に高気圧治療部を新設
- 1986年
- 岡山大学医学部麻酔・蘇生学講座と改名
- 1988年
- 第7回日本蘇生学会総会を主催
- 1990年
- 第1回日米麻酔会議を主催
- 1991年
- 第2代主任教授に平川方久就任
- 1996年
- 第34回日本麻酔学会総会を主催
岡山大学医学部附属病院に冠動脈疾患治療部を新設 - 2001年
- 岡山大学大学院医歯学総合研究科麻酔・蘇生学分野開設
- 2002年
- 日本集中治療医学会第29回大会を主催
第3代主任教授に森田潔就任 - 2004年
- 第10回硬膜外麻酔研究会を主催
麻酔の日(日本麻酔科学会中国四国支部主催)を岡山にて開催 - 2005年
- 第10回日本心臓血管麻酔学会を主催
- 2006年
- 第13回静脈麻酔・Infusion Techonology研究会を主催
日本麻酔科学会中国四国地方会を主催 - 2007年
- 第26回日本蘇生学会を主催
- 2008年
- 日本ペインクリニック学会中国四国地方会を主催
- 2009年
- 日本麻酔科学会第56回学術集会を神戸で開催
- 2010年
- 日本小児麻酔学会第16回学術集会を主催
- 2012年
- 日本神経・集中治療研究会第16回学術集会を主催
- 2013年
- 第4代主任教授に森松博史就任
- 2014年
- 日本区域麻酔学会第1回学術集会を主催
- 2015年
- 小児麻酔科教授に岩﨑達雄就任
- 2016年
- 第26回中国四国ペインクリニック学会を主催
日本麻酔科学会中国・四国支部第52回学術集会を主催 - 2022年
- 日本集中治療医学会第6回中国・四国支部学術集会を主催
日本小児麻酔学会第27回大会を主催